賃貸管理会社の選び方のコツを教えて?
賃貸管理会社を選ぶ際には、見積もりを依頼し、候補となる管理会社からのプレゼンテーション(理事会・住民への説明会)を開催して、内定へと運びます。 スムーズに管理会社を選ぶためには、以下に紹介するポイントやコツを押さえたうえで、候補となる会社をピックアップしていきましょう。
担当者と接する機会を持つ
管理会社を募集し、候補が集まったところで選定が始まります。その際、管理会社の営業担当者や窓口の担当者と接する機会がありますが、「賃貸物件の管理を直に担当してくれる方」との面談は必ず行っておきましょう。
なぜならば、管理会社の営業担当者などはあくまでも管理開始までの担当者であり、その後は別の方に管理を任すといったケースがあるためです。管理が始まってからでは遅いので、必ず現場を担当してくれる人と接するようにしましょう。
面談に際しては、過去に起きた問題への解決事例や賃貸物件管理の経験、サービス面でのアピールポイント、具体的な問題が発生した時にどのようにして対応してくれるかなど、具体的なところまで話をしておくことが大切です。
管理会社の管理運営状況やサポート体制を確認する
管理会社が変われば、サポート体制や内容にも変更が生じます。そのため、選定の段階で管理会社の運営状況や具体的なサービス内容を細かく確認し、プレゼンテーションの場でもじっくりと話を聞くようにします。
管理会社によっては、口コミや評判が非常に良いところや、いわゆる大手と呼ばれる知名度の高い会社もあります。しかしそれだけを信じすぎることは危険であり、管理体制がきちんと整っていて、こちらの求めに応じてくれるかどうかを確認しなければなりません。
管理戸数が多いということは、その管理会社への安心材料となりますが、その点だけを見て「理想的な管理会社」と呼べるかどうかは難しいところです。
実際の会社の担当者や上司と会い、面談や打ち合わせなどさまざまな顔合わせの機会を利用して、管理運営に対する状況やその管理会社との「相性」をチェックしてみてください。
管理会社の変更には全員の合意形成が重要
管理会社の募集・選定・面談・変更までの間には、管理組合や理事会が中心となって動いていきます。その際、メンバー全員の合意がきちんと取れているかどうかが、スムーズに管理会社を選ぶうえでのポイントになります。
決め事においては、意見が十分にヒアリングできておらず、管理組合の中に不満を持っている方がいる場合も。
まずは、管理組合が求めている管理会社はどのような条件なのか、良い管理会社とは何なのかをチェックし、一人一人の意見を聞いていくことが大切です。その際には相手の管理会社の営業担当者や現場の管理担当者とも会ってみて、話を伺いながら合意を確実なものにしていくようにします。
管理組合の組合員同士が、合意形成をしていないために直接トラブルになることもあります。その際は、管理会社を変更するべきかどうか話し合いの場を設けたり、アンケートによる意見調整、会合などさまざまな方法を通じて、気持ちを一つにしていくようにします。
このように、管理会社の変更には、組合員同士の意見が合わないためにトラブルになるケースが少なくありません。しかし、上記で紹介した方法でじっくりと管理会社の選定やチェックを行い、合意形成を取っておくことによって、トラブルを減らしつつ頼りになる管理会社を選ぶことが可能となります。